高校生

 中学3年生を迎える年になり、進路を考え始める。さすがに、不登校が行ける高校は、かなり一部に縛られる。さらに出席日数や、成績が無に等しい僕は、不登校を受け入れてくれるような高校を、手当たり次第探しまくった。両親も必死に探してくれた。通信制の学校、定時制の学校などがあるが、僕は全日制で普通科の高校に行きたかった。そんな贅沢言えるような立場ではないが、そうじゃないと高校に行き続けられる見込みがなかった。

 

 しかし、探した中で全日制の学校が見つかった。さらに、そこは寮がある学校であり、県外に位置する。寮がある学校は、3つほど候補があり、全ての学校に見学に出向いた。この先の人生を左右すると思い、慎重にしっかりと見学した。不登校の生徒が多いが、勉強に力を入れ、有名な大学の進学実績がある学校。その子のペースで頑張れる学校。普通の高校となんら遜色ない学校。時間をかけて真剣に考えた。

 

 この時点で寮生活をすることは決まった。当時の心情としては、自分を変えられる、大きな一歩として、ワクワクと期待がすごかった。しかし、6年間も不登校を経験し、常に親といた生活とはかけ離れた生活に不安が勝っていた。親元を離れ、自立することを意味する。そんなこと果たして可能なのか。でも、自分を変えるために必要なのだと、覚悟を決めた。親に甘えてた部分を少しでも自立に変える。

 

 自分が進学する学校を決めた。人生を変える。そう覚悟を持って、入学式を迎える。しかし、ここでもまた、現実は甘くなかった。また明日以降綴っていく。