先輩

 寮生活が本格的に始まった。寮の部屋は10人に対しては部屋しかない。部屋の中で自分のスペースは二畳あるかないぐらいだ。ほぼ毎日が修学旅行みたい感じと思っていただいたほうがいい。ひとりひとりの区切りがあるわけじゃない。ほんとに10人で1部屋なのだ。プライベートな場所なんて寮にはない。トイレぐらいだ。正直こういった環境も僕のためにはなった。他人とこんなに長時間いるなんて、いままでほとんどなかった。それが寮では3年間ずっと同じだ。

 

 部屋には室長、副室長がいる。部屋の後輩たちをまとめたり、点呼を取る。主に3年生が務める。すごーく甘い先輩もいたが、すごくめんどくさい先輩もいた。俗に言うあたり、はずれ。当たりの先輩は、ほんとに甘くて、部屋の掃除なんか適当でいいし、部屋で何してても怒ることはほぼない。しかし、めんどくさい先輩に当たると、部屋の掃除は隅々まで、部屋でうるさくするとすぐ、キレる。他の部屋の奴が来ると、キレる。めんどくさい先輩はだいたいこんな感じだが、さらにやばい人はかなり理不尽。喋るとキレたり、私物を勝手に使ったり、食料を強奪してくる人だっている。部屋が変わる時はそんな先輩に当たらないように、祈っていた。

 

 部活動に入ると、部屋は部活で固められる。しかし、新入生が来た時は部活と関係なしに、とりあえずバラバラになる。新入生の最初の部屋は、ほんとに運次第でその先の寮生活が決まると言っても過言ではない。嫌な先輩に当たったその時は、部屋が変わって、別々の部屋になっても目をつけられる。幸い僕は、そんな先輩には当たってはない。ちっちゃかったから先輩には、いじられまくった。面白い先輩が多い部屋に当たって良かったといまでも思う。

 

 寮の話はやはり、話し足りない。まだまだ寮の話はこれからもしていく。楽しみしててください。また明日。

 

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